横断

「

私は歩道（自転車通行可）を自転車で走っていました。

面前で縁石に登って左右をキョロキョロと確認している“彼”がいました。

どうやら、歩道と車道の区別はついてるようです。
でも、ほんの数メートル先にある横断歩道は分からない様子。

“彼”は車が来ないかどうかを確認して、車道を横断し始めました。

横断中も左右を気にしながら、足早に渡る“彼”。

最近私は、一時停止無視の車に接触されそうになります。
昨日は１台、今日は３台。
地味に怖い。
一度ぐらい軽く接触して、車体に傷を付けてやろうかとか思いますが、実行には移していません。

・・・まだ・・・。（おい）

足早に車道を渡る“彼”。

もしも車が突っ込んできたら・・・。





空へ飛ぶんだろうな・・・。






ってか、飛べるのに何で車道を歩いて渡るんだろう・・・。





と、私は自転車に乗りながら“鳩（彼）”の観察をしました。

」



このブログ冒頭用のネタを、信号待ちの時に考えていました。
「どうミスリードしようかな」とか「何処までネタを引っ張ろうかな」とか・・・。

信号機の赤を眺めながら心ここにあらずでした。


そんなとき、ふいに、


「あの！すみません！」


と比較的大きな声で、背後から呼びかけられた。（車通りが多くって、騒音が大きかったんです。）


「○○通りってどっちですか？」


・・・道案内？



・・・え・・・ここ、


・・・どこだっけ？



突然、現実に引き戻された瞬間。


・・・あぁ～・・・きっと私、間抜けな顔してたんだろうなぁ～・・・。


・・・


もとい！


・・・あぁ～・・・きっと私、いつにも増して間抜けな顔してたんだろうなぁ～・・・。

・・・うん。自覚はあるよ。



まぁ・・・道案内は一応出来たのですが。

直後、心臓の鼓動がバクバク言ってました。



・・・現実に強引に引き戻される瞬間。

苦手です。