大冒険活劇

帰りの電車。
暑さにやられて頭がぼへぇ～っとしてた。

気だるさに襲われていた。


そんな時の地下鉄での事。


乗客の足元が気になって、目が離せない。
・・・足首フェチとか、そういう話題とは一切関係ないです。（念のため）





だるいなぁと思ってぼんやり電車内の床を眺めていた。
・・・正確に言うと、どこにも焦点は合っていなかったんですけども。

視界に赤い小さな動くものがあった。



テントウムシ



迷い込んだらしい。

彼（彼女？）はちょこちょこと床を這いまわる。


そして、向かいの席の人の足元へ・・・


「わ・・・あの人が少し足を動かしたら、踏まれちゃうよ」
というところで静止。

そして・・・電車が止まる。
駅に到着。


向かいの人が立ち上がる。


靴の縁、ギリギリで踏まれなかった。
間一髪セーフ。（たぶん掠ってたと思う）



と思ったのも束の間。
次の乗客がその席へと座る。

足元に気付かない。
またも間一髪。


テントウムシは歩き出す。

近くまで来たら保護してあげようと思ったのだけれど、
こちらには来なかった。


そのまま、ドア前の拓けた所へ・・・。


女の子が立っていた。

その子は吊皮を持ちつつ、足をぶらつかせながら、一つ所にじっとしていない。
危なっかしい。（テントウムシ中心思考）

そして、そんな女の子の靴に、事もあろうに登りだしたテントウムシ。


停車駅が近づく。

靴のつま先部分にテントウムシは留まる。


と、直後に女の子は踵とつま先を当てるように歩きながら、ドアの前に歩きだす。



潰れた



と思い、目を逸らしました。




駅に停車。
女の子は下りて行く。

が、先ほどまで女の子が立っていたところにテントウムシが！！！


歩いてる！！！！！



しかし場所はドアの前。

乗車客が、彼のすぐ際を踏みつけながら車内へ入ってくる。


またも間一髪。



そのままドア付近の席で本を読んでる男の子の足元へ。

男の子は本に夢中なのか、足をぴくりとも動かさない。


そんな靴に近づいてゆくテントウムシ。



そっと、靴に寄り添う。

そして、男の子の足元で姿が見えなくなりました。



テントウムシの習性には、隙間に入り込むというものがあります。

もしも、靴の下に入り込んでしまったなら、男の子が下車する時に踏みつけられる。


頼むから、足許から出てきてくれ。
そう思いながら、斜向かいの席の男の子の足元を凝視していました。



が、出て来ない。



そんなこんなしているうちに、私の下車駅が近づいてきました。

と同時に、男の子が本に栞を挟みました。
どうやら、同じ下車駅のようです。


そして、駅に到着。
私は席から立ち上がりました。
男の子も立ち上がりました。

先程のテントウムシのいた場所を見ました。



何もありませんでした。



潰れて足の裏にへばり付いたのだろうか・・・。




そう思い、男の子の靴を見ました。





そこには赤い彼の姿が・・・。




靴の上に乗っていました。


そして、そのまま地下鉄を無事下車しました。




私はこの後、男の子を抜かして改札を抜けたので、それからの事は知りません。




テントウムシの大冒険（ノンフィクション）

了



ミニ家計簿（伏字）
◆購入場所◆フードコート
焼き立てパン　　　　2個　　￥220
コーヒー　　　　　　　　　　　￥100

合計　　　　　　　　　　　　　　￥320

今日食べたパン
ベーコンフランス（節に分かれたフランスパン生地のパン。ベーコンが入っている。）
明太子マヨパン（明太子入ったマッシュドポテトの入ったパン）



最近、電車内で虫を見かける事が多いです。
この間はミツバチだったし・・・。


そのうちカブトムシとかにも遭遇するのかな・・・。



オオクワガタとかと遭遇したら、速効で捕まえて、ペットショップに行くと思います。

・・・今も換金率は高いのだろうか・・・（身も蓋もない話）